100種類以上もあるヒトパピローマウイルスの内、2型や27型、57型に感染してできるいぼを、尋常性疣贅といいます。発生しやすいのは指や手足の関節で、ざらざらした表面になることがよくあります。痛みや痒みは生じませんが、次第に大きくなったり他の部位に移ったりするのが一般的です。傷口が感染経路のウイルスであるものの伝染力は強くなく、免疫が強ければ移りません。1型の感染で、足裏に発生するものは足底疣贅と呼びます。体重がかかるため隆起したいぼも皮膚に埋もれていき、魚の目のような見た目になります。3型や10型の感染により発生し、隆起せず褐色がかっているものは扁平疣贅、もしくは青年性扁平疣贅です。名前の通り若年が罹りやすく、出る部位は手の甲や腕、顔が多いです。これは治療せずとも自然に治ることが少なくありません。しかし、尋常性疣贅や足底疣贅は放置していると治療が長引くことがあります。皮膚科では液体窒素療法が一般的ですが、美容クリニックでは自由診療の炭酸ガスレーザー治療が一般的です。そしてウイルスではなく、老化や紫外線が原因で出てくるいぼを、老人性疣贅、もしくは脂漏性角化症といいます。紫外線を浴びやすい頭や顔、首などが好発部位で、形や色、大きさは様々です。ほとんどは良性ですが、まれに悪性に変化するものもあり、注意が必要です。原因は同じで首に多発するいぼは、糸状疣贅やアクロコルドン、スキンタッグなどと呼ばれます。小さいのが特徴で、首の他、胸や脇の下など柔らかいところにできやすいです。ヒトパピローマウイルスによってできるいぼは、見た目が実に様々です。しかし、どう見ても尋常でない皮膚の状態で、素人目にも治療が必要だろうことが分かるような外見になることが多いです。広がったり大きくなったりしたら、早めに治療を開始するのが望ましいでしょう。ウイルスが皮下に深く巣食っている場合は、治療が長引くことがあります。途中で止めてしまうと、また再発したり大きくなったり、他の部位に発生したりするので注意が必要です。皮膚科で一般的ないぼ治療である液体窒素療法は痛みが生じやすく、何度も通院することになるために、途中で止めてしまう人は少なくありません。一方、美容クリニックでの一般的である炭酸ガスレーザーの場合は、局所麻酔により痛みを感じません。ただ、いぼを確実に小さくしてくれるものの、一度の治療で完治するケースは少ないです。皮膚科では難治性になった場合に限り、炭酸ガスレーザーを適用する場合が多くなっています。早く確実に治る方法ではないことは知っておいてください。しかし、老人性疣贅や糸状疣贅といった加齢によるものは、一度で除去できます。ただレーザー照射したところは色素沈着しやすい傾向にあり、糸状疣贅に至っては、医療用の鋏を使用して除去したほうが良いとも言われています。また、多発している場合には、安全性や負担を考慮して除去する日をずらすことが多いです。発生しているいぼごとに適した除去方法があるので、まずはカウンセリングを受けてアドバイスをもらうのが賢明かもしれません。
美容医療の浸透と共にいぼ治療も一般的になってきています。老人性のものであれば、炭酸ガスレーザーで簡単に除去可能です。美容クリニックはカウンセリングを入念に行う自由診療なので電話予約を入れて受診します。
いぼ治療で多用されている炭酸ガスレーザーは1ヶ所5千円未満、大きないぼを除去するのに採用される切除縫合法では1ヵ所1万5千円未満のことが多いです。レーザーは手軽に取れるので多くの人に支持されている方法ですが、色素沈着に悩む人も一定数います。
ウイルス性のものと加齢性のものに大別できるいぼは、保険診療では液体窒素や薬による治療、自由診療では炭酸ガスレーザーによる治療が主流です。どのタイプも増える傾向にあるので、早めの処置を呼びかける医師もいます。
Copyright© 2018 気になるいぼを取り除こう【皮膚科で一般的ないぼ治療】 All Rights Reserved.